地方移住を考えるとき、仕事や住まいは詳しく調べても、インターネット回線は後回しにしてしまいがちです。
しかし、移住先の地域が光回線の提供エリアに含まれていても、実際に入居する住宅で希望する回線を使えるとは限りません。
地方移住では、自治体名や地域名ではなく、新居の住所と建物を使ってインターネット回線の提供状況を確認することが重要です。
私は2022年、大阪から宮崎市へ移住しました。
大阪ではBIGLOBE光を利用していたため、移住後もそのまま継続する予定でしたが、宮崎の新居では利用できませんでした。

宮崎市内なら光回線を使えるだろうと思っていましたが、入居する建物では継続できず、回線を探し直すことになりました。
結果として、マンションで利用できたMCN宮崎ケーブルテレビの回線を契約しました。
私は移住前からリモートワークをしていたため、インターネットを使えない期間が長引けば、仕事そのものに影響します。
光回線を利用できない場合は、ケーブルテレビ回線、ホームルーター、モバイル回線なども比較しなければなりません。
物件が気に入っても、仕事に必要なインターネット回線を利用できなければ生活に支障が出ます。住宅を契約する前に確認しましょう。
この記事では、地方移住で利用できるインターネット回線の種類、住所ごとの確認方法、開通までの注意点、リモートワークに必要な通信環境を解説します。
移住に必要な準備全体を確認したい人は、「地方移住の準備チェックリスト」も参考にしてください。
現在の仕事を続けながら移住する方法は、「リモートワークで地方移住する方法」で解説しています。
地方移住ではインターネット回線の事前確認が必要
インターネット回線は、引っ越してから申し込めばすぐに使えるとは限りません。
希望する光回線を利用できない、回線工事に時間がかかる、建物の設備が対応していないといった可能性があります。
特に、リモートワーク、オンライン授業、動画配信などで毎日インターネットを使う家庭は、住宅探しと並行して確認しましょう。
市街地でも希望する光回線を使えないことがある
光回線を使えるかどうかは、地方か都市部かだけでは判断できません。
市街地にある住宅でも、建物に必要な設備がない、管理会社が工事を認めていない、希望する事業者が対応していないといった理由で利用できない場合があります。
一方で、郊外でも光回線を利用できる住宅はあります。
「市内だから使える」「駅に近いから問題ない」と考えず、入居予定の建物まで指定して確認してください。
地域ではなく住所・建物単位で確認する
同じ町内や同じ集合住宅でも、建物の設備や部屋の状況によって契約できる回線が異なることがあります。
提供状況を調べるときは、次の情報を用意しましょう。
- 郵便番号
- 新居の住所
- マンション・アパート名
- 戸建てか集合住宅か
- 入居予定日
- 希望する回線とプラン
ウェブ上の判定だけでは分からない場合は、回線事業者や不動産会社へ問い合わせます。
新居の正確な住所が分かった段階で、提供エリアと工事の可否を確認しましょう。
地方移住前に光回線を確認したい方へ
移住先では、希望する光回線が使えない場合があります。
住宅を契約する前に、BIGLOBE光を新居で利用できるか住所から確認しておきましょう。
- 新居の提供エリアを確認できる
- リモートワーク用の回線選びに使える
- 入居後の回線トラブルを防ぎやすい
住宅契約前に提供状況を調べる
インターネット回線は、住宅を契約してからではなく、契約前に確認するのが理想です。
入居後に希望する回線を利用できないと分かっても、回線だけを理由に住宅を簡単に変更することはできません。
不動産会社や管理会社には、次の点を確認してください。
- 建物へ導入されている回線
- 個別の回線工事が可能か
- 大家や管理会社の工事許可が必要か
- インターネット無料物件の場合の回線内容
- 前の入居者が利用していた回線
「インターネット対応」と書かれた物件でも、利用できる回線や通信環境が希望に合うとは限りません。
物件情報の「インターネット対応」だけで判断せず、回線名、工事の可否、開通予定日まで確認してください。
地方移住で利用できるインターネット回線
移住先で光回線を利用できない場合でも、インターネットを使う方法はあります。
主な選択肢は、光回線、ケーブルテレビ回線、ホームルーター、モバイル回線、スマートフォンのテザリングです。
| 回線 | 主な特徴 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 光回線 | 通信が比較的安定しやすい | リモートワーク、動画、大容量通信 |
| ケーブルテレビ回線 | 地域の事業者が提供している場合がある | 光回線を利用できない住宅 |
| ホームルーター | 工事不要で設置しやすい | 開通工事を待てない人 |
| モバイルルーター | 持ち運んで利用できる | 外出先や一時的な利用 |
| テザリング | スマートフォンを回線として使う | 短期間の代替手段 |
どの回線が適しているかは、住宅の設備、利用できる電波、仕事で必要な通信量によって異なります。
光回線
光回線は、オンライン会議、動画視聴、大容量ファイルの送受信などを頻繁に行う人に向いています。
自宅で毎日リモートワークをする場合は、最初に利用を検討したい回線です。
ただし、提供エリア内であっても、建物の設備や工事条件によって利用できない場合があります。
- 新居の住所で利用できるか
- 集合住宅向け設備が導入されているか
- 新たな工事が必要か
- 管理会社や大家の許可が必要か
- 入居日までに開通できるか
リモートワークで安定した回線が必要な人は、物件選びの段階で光回線を使えるか確認しましょう。
ケーブルテレビ回線
地域のケーブルテレビ事業者が、テレビ放送とあわせてインターネット回線を提供している場合があります。
希望する光回線を利用できない住宅でも、建物にケーブルテレビの設備が導入されていれば契約できる可能性があります。
確認したい項目は、次のとおりです。
- 利用できるプランと通信速度
- 上り通信と下り通信の違い
- 工事費と月額料金
- テレビ契約とのセット条件
- 解約時の費用
オンライン会議やデータ送信を頻繁に行う人は、料金だけでなく、仕事に必要な通信を安定して行えるか確認してください。
ホームルーター・モバイル回線
ホームルーターは、端末をコンセントへ接続して利用する通信方法です。
固定回線のような配線工事を必要としないため、光回線の工事を待てない場合や、工事が難しい賃貸住宅で利用しやすい特徴があります。
モバイルルーターは持ち運べるため、自宅だけでなく外出先でも利用できます。
ただし、どちらも周辺の電波状況や利用時間帯によって、通信速度や安定性が変わることがあります。
- 新居で対象の電波を受信できるか
- 利用できるデータ通信量
- 混雑時間帯の通信状況
- オンライン会議を続けられるか
- 登録住所以外でも利用できるか
工事不要でも、新居の室内で十分な電波を受信できなければ安定して利用できません。
スマートフォンのテザリング
固定回線が開通するまでの短期間であれば、スマートフォンのテザリングを利用する方法があります。
新たな機器を用意せずにパソコンを接続できますが、長期間の利用には注意が必要です。
- 契約プランのデータ通信量
- 通信量超過後の速度制限
- オンライン会議によるデータ消費
- スマートフォンの電池消耗
- 自宅内での電波状況
テザリングは一時的な代替手段として考え、毎日の仕事に利用する場合は固定回線やホームルーターも検討しましょう。
移住先のインターネット回線を選ぶポイント
インターネット回線は、広告に掲載された最大通信速度や月額料金だけで選ばないことが大切です。
新居で実際に利用できるか、入居日に間に合うか、仕事に必要な安定性があるかを確認しましょう。
住所を使って提供エリアを確認する
回線の提供状況は、市町村単位ではなく、新居の住所を入力して確認します。
集合住宅の場合は、建物名まで指定しなければ、利用できる設備を正確に判断できないことがあります。
ウェブ上で利用可能と表示されても、最終的に現地調査が必要になる場合もあるため、早めに問い合わせましょう。
開通日と工事の有無を確認する
新居で回線を利用できても、申し込み直後から接続できるとは限りません。
回線工事や宅内設備の確認が必要になると、入居日より開通が遅れる可能性があります。
- 申し込みから開通までの目安
- 工事担当者の訪問が必要か
- 工事への立ち会いが必要か
- 管理会社や大家への連絡が必要か
- 工事費と初期費用
入居後すぐに仕事を始める人は、住宅の入居日が決まった段階で申し込みを進めましょう。
入居日と回線開通日は同じとは限りません。リモートワーク開始日に間に合うか確認してください。
通信速度だけでなく安定性も確認する
リモートワークでは、一時的に速いことよりも、勤務時間中に接続が切れにくいことが重要です。
特に、次の作業を行う人は通信の安定性を重視しましょう。
- オンライン会議
- クラウド上での共同作業
- 大容量ファイルの送受信
- 動画や画像のアップロード
- インターネットを使用した電話対応
可能であれば、前の入居者や管理会社へ、建物内での利用状況を確認する方法もあります。
携帯電話の電波も確認する
固定回線だけでなく、スマートフォンの電波も新居で確認してください。
地図上では対象エリアに含まれていても、山や建物の影響により、室内では電波が弱くなる場合があります。
- 各部屋で通話できるか
- テザリングを利用できるか
- 家族が利用する通信会社の電波
- 庭や駐車場での受信状況
- 停電や固定回線障害時に使えるか
物件を内見するときに、スマートフォンで通話や通信を試しておきましょう。
リモートワークで移住する人の注意点
リモートワークでは、インターネット回線の不具合がそのまま仕事の停止につながります。
固定回線だけに頼らず、開通前や通信障害時に利用できる代替手段を準備しておきましょう。
固定回線が開通するまでの代替手段を用意する
固定回線の開通が入居日に間に合わない場合は、一時的に別の回線を利用します。
- スマートフォンのテザリング
- モバイルルーター
- ホームルーター
- レンタルできる通信機器
- コワーキングスペース
勤務開始日までに、オンライン会議を含めた仕事を問題なく行えるか試してください。
オンライン会議やデータ送信に対応できるか確認する
ウェブサイトの閲覧やメールができても、オンライン会議や大容量データの送信を安定して行えるとは限りません。
実際の仕事で使用するパソコンやサービスを使い、次の動作を確認しましょう。
- カメラを使用したオンライン会議
- 画面共有
- ファイルのアップロード
- クラウドサービスへの接続
- VPNを利用した社内システムへの接続
家族が動画を視聴している時間帯にも、仕事へ影響しないか確認すると安心です。
通信障害時に仕事を続けられる場所を探す
固定回線に障害が発生したときに備えて、自宅以外で仕事をできる場所も調べておきましょう。
- コワーキングスペース
- レンタルオフィス
- 個室を利用できる施設
- 家族や知人の住宅
- モバイル回線を利用できる場所
オンライン会議を行う場合は、通信環境だけでなく、周囲の音や情報漏えいにも注意してください。
リモートワーク移住では、固定回線・モバイル回線・自宅以外の作業場所を組み合わせて備えましょう。
大阪から宮崎へ移住して回線を変更した体験
私は2022年10月に、大阪から宮崎市青島へ移住しました。
移住前から在宅で仕事をしていたため、新居のインターネット環境は生活設備の中でも特に重要でした。
大阪ではBIGLOBE光を利用していたので、宮崎へ移住した後も同じ回線をそのまま継続するつもりでした。
しかし、実際には新居のマンションでBIGLOBE光を継続できず、別のインターネット回線を探すことになりました。
大阪で利用していたBIGLOBE光を継続できなかった
移住前は、宮崎市内にあるマンションなら、インターネット回線で困ることはないだろうと考えていました。
ところが、回線の提供状況は市町村や地域だけでは判断できません。
同じ市内でも、住所、建物の設備、管理会社の方針などによって、利用できる回線が異なります。

宮崎市内だから問題ないと思っていました。実際に調べてみて、回線は地域名ではなく、入居する建物まで指定して確認する必要があると知りました。
希望していた回線を利用できないと分かり、新居で契約できるインターネット回線を改めて探しました。
在宅で仕事を続ける予定だったため、回線が決まらなければ、移住後すぐに仕事を始められない可能性もありました。
リモートワークを続けながら移住する場合、希望する回線を使えるかどうかは、住宅契約前に確認しておくべき条件の一つです。
回線工事を待つ間はポケットWi-Fiを利用した
利用するインターネット回線を決めても、申し込んだ直後から使えたわけではありません。
マンションの回線工事に時間がかかり、開通するまでの間はポケットWi-Fiを契約しました。
ポケットWi-Fiには、月約5,000円の費用がかかりました。
移住前には予定していなかった出費でしたが、インターネットがなければ仕事ができないため、利用せざるを得ませんでした。
一時的な利用であっても、オンライン会議やファイルの送受信を行う場合は、データ通信量や電波状況を確認する必要があります。
固定回線の開通が入居日に間に合わない場合に備え、ポケットWi-Fiやテザリングなどの代替手段と費用も考えておきましょう。
宮崎ではケーブルテレビ回線を契約した
新居で利用できる回線を調べた結果、マンションに対応していたMCN宮崎ケーブルテレビのインターネット回線を契約しました。
当初予定していた光回線ではありませんでしたが、移住後も在宅で仕事を続けるには、新居で利用できる回線の中から選ぶ必要がありました。
地方では、全国展開している光回線だけでなく、地域のケーブルテレビ事業者がインターネット回線を提供していることがあります。
希望する光回線を契約できない場合は、ケーブルテレビ回線、ホームルーター、モバイル回線も含めて比較することが大切です。
住宅探しと回線確認は同時に進めた方がよい
今回の経験から、インターネット回線は入居後に決めるものではなく、住宅を選ぶ段階で確認した方がよいと感じました。
特に確認しておきたいのは、次の項目です。
- 希望する回線を新居で利用できるか
- 建物に必要な設備が導入されているか
- 個別の回線工事が認められているか
- 入居日までに開通できるか
- 開通までの代替回線を用意できるか
- 代替回線にいくらかかるか
物件が気に入っても、仕事に必要な通信環境を整えられなければ、移住後の働き方に影響します。
住宅の住所が分かった時点で提供エリアを調べ、入居日と開通予定日を照らし合わせることが重要です。
私の場合は、BIGLOBE光からケーブルテレビ回線へ変更し、開通までポケットWi-Fiを利用しました。
移住前に回線と開通日まで確認しておけば、より余裕を持って準備できたと思います。
インターネット回線を含む実際の移住費用は、「地方移住に必要な貯金はいくら?実際にかかった費用を公開」でも紹介しています。
まとめ|住宅契約前に新居の提供エリアを確認しよう
地方移住では、市街地にある住宅でも、希望する光回線を利用できない場合があります。
回線の提供状況は、自治体名や地域名ではなく、新居の正確な住所と建物名を使って確認してください。
移住先で利用できる主なインターネット回線には、次の種類があります。
- 光回線
- ケーブルテレビ回線
- ホームルーター
- モバイルルーター
- スマートフォンのテザリング
リモートワークをする人は、提供エリアだけでなく、開通日、工事の有無、通信の安定性、携帯電話の電波まで確認しましょう。
固定回線が入居日に間に合わない場合に備えて、モバイル回線やコワーキングスペースなどの代替手段も準備しておくと安心です。
インターネット回線は、引っ越し後に考える設備ではなく、住宅を決めるための重要な条件です。
新居で光回線を使えるか確認したい方へ
住宅を契約する前に、BIGLOBE光の提供エリアを住所から確認しておきましょう。
先に確認しておけば、入居後に希望する回線を利用できないトラブルを防ぎやすくなります。
移住準備全体の流れは、「地方移住の準備チェックリスト」で確認できます。

