「地方移住したいけど、貯金がいくら必要かわからない」「貯金なしでも移住できる?」
移住を考えたとき、多くの人がまず気にするのがお金のことです。
まずは結論から。地方移住前の貯金目安はこちらです。
| 貯金額 | おすすめ度 | 状況 |
|---|---|---|
| 100万円 | ★★☆☆☆ | 最低ライン。初期費用を払うと手元資金が少なく、精神的な余裕はあまりない |
| 200万円 | ★★★★★ | 安心ライン。移住支援金の入金待ちや予想外の出費にも対応しやすい |
| 300万円以上 | ★★★★★ | 理想ライン。仕事探しや転職、物件選びにも余裕を持って取り組める |
私の経験上、単身移住なら100〜200万円、夫婦なら200〜300万円、子育て世帯なら300万円以上あると安心です。
私自身は、移住直前の貯金が約80万円しかありませんでした。
そのため銀行の多目的ローンで50万円を借り、合計130万円ほどの資金を用意して宮崎へ移住しています。
結果的に移住は成功しましたが、正直かなりギリギリでした。
この記事では、私が実際にかかった移住費用の内訳や、移住後の生活費、移住支援金のリアルな受給タイミングまで詳しく解説します。
移住前の貯金はいくらだったか「移住直前の貯金は約80万円だった」
2022年10月、私は大阪から宮崎へと移住しました。
移住直前、私の貯金は約80万円。
なぜそこまで少なかったか。
理由は明確で、2022年1月から9月まで毎月のように宮崎へサーフィン旅行に通っていたからです。
移住の経緯の詳細はプロフィールや「30代で地方移住を決めた理由」をご覧ください。
1回あたりの旅行費用をざっくりと計算するだけでも、このくらい。
| 1回あたりの旅行費用 | |
|---|---|
| 項目 | 金額 |
| 飛行機代(往復) | 約13,000円 |
| 宿泊代(1週間) | 約21,000円 |
| レンタカー代 | 20,000〜25,000円 |
| 合計 | 約55,000〜60,000円 |
当時、コロナの影響もあって飛行機代はかなり安かったのを覚えています。
Peachで片道5,000〜6,000円ほどでした。
宿泊は知人に紹介された民宿で、宿代は高くも安くもなく、といった感じでした。
近年の物価高が影響しているのか、現在、全国的に見ても宿泊費が値上がりしているようですね。
こういう宮崎サーフィン旅行を1月から9月までのあいだに8回繰り返していました。
そりゃあ、貯金が減るわけです。

ただ、後悔はもちろん、なし。
移住前にこれだけ通ったからこそ、地元サーファーとのつながりや物件探しがしっかりできました。
宮崎への旅行費用は、移住のための投資だったと今でも思っています。
銀行ローンで50万円を借りた理由
貯金80万円では移住の初期費用をカバーしきれないと判断し、銀行の多目的ローンで50万円を借りました。
以下、ローンの内容はざっくりとこんな感じ。
当時の借入条件を正確に確認できなかったため、返済額シミュレーションの結果を紹介しています。
| 銀行ローン | |
|---|---|
| 項目 | 内容 |
| 借入額 | 50万円 |
| 借入期間 | 5年 |
| 金利 | 6.525%(変動金利) |
| 毎月の返済額 | 9,788円 |
| 利子総額 | 約87,200円 |
金利は高めですが、数か月後に移住支援金(約90万円)が入る見込みだったため、受け取り次第繰り上げ返済する前提で借りました。
お金の計算があまり得意でないため、今でもどんなやり方で借りるのが最適だったのかよく分かっていません…。
とりあえず、結果として、
貯金80万円+ローン50万円=約130万円
の状態で宮崎移住をスタートしました。
地方移住にかかった費用の全内訳|一人暮らしの場合
実際に私が移住にかかった費用を公開します。
引越し費用(フェリー・宅急便)
私の引越しは、愛車のハイゼットカーゴに積めるだけ荷物を積み込み、神戸港から宮崎へフェリーで移動するスタイルでした。
引越し業者は利用していません。
それほど荷物が多くなかったのと、自力スタイルのほうが安そうだったからです。
| フェリー代 | |
|---|---|
| 項目 | 金額 |
| 大人1名(シングル) | 14,780円 |
| 乗用車(全長4m未満) | 27,450円 |
| 合計 | 42,230円 |
車に積みきれなかった衣類などは宅急便で送りました。
引越し業者を使わなかった理由は、費用を抑えるため。
大阪から宮崎への引越し業者費用は、繁忙期なら20〜30万円かかることもあります。
フェリー+宅急便という選択は、コスト面で正解でした。
🚚地方移住の引越し費用を少しでも抑えたい方へ
地方移住を考えるうえで、
「引越し費用はいくらかかるのだろう」
「どの業者を選べばいいのだろう」
と不安に感じる方も多いと思います。
私自身、大阪から宮崎へ移住した際は、引越し費用や業者選びに悩みました。
✓ 複数社をまとめて比較できる
✓ 無料で見積もり依頼可能
✓ 引越し費用の相場が分かる
✓ 完全無料
まずは引越し費用の目安を確認してみましょう。
比較するだけでも、数万円単位で費用が変わることがあります。
初期費用(敷金・礼金・家具・家電)
青島のマンションを借りた際の初期費用です。
| マンションを借りた際の初期費用 | |
|---|---|
| 項目 | 金額 |
| 家賃 | 55,000円 |
| 敷金 | 無料 |
| 礼金 | 約100,000円 |
| 家電一式 | 約80,000円 |
| 家具一式 | 約150,000円以内 |
家電・家具は新品ではなく、コストを意識して選びました。
それでも合計で23万円ほどかかっています。
予期しない出費(ネット環境)
在宅ワークをしているため、ネット環境の整備は最優先でした。(仕事を辞めずに移住した体験談はこちらをご覧ください)
ところがマンションの回線工事に時間がかかり、その間はポケットWi-Fiを契約することに。
ポケットWi-Fiは月5,000円ほどの出費でした。
あと余談ですが、インターネット回線選びで予想外の問題がありました。

2022年に大阪から宮崎市青島へ移住する際、大阪ではBIGLOBE光を利用していたため、そのまま引き継ぐつもりでした。
しかし引っ越し先のマンションでは継続利用できず、インターネット環境を改めて探すことになりました。
宮崎市内だからネット環境に問題はないと思っていましたが、実際には住所や建物によって利用できる回線が異なることを知りました。
結果的に、光回線ではなくマンションで利用可能だったケーブルテレビ回線(MCN 宮崎ケーブルテレビ)を契約することになりました。
「移住前はネット回線の確認も必要だ」と痛感しました。
特に、在宅ワーカーで移住する方は、住むエリアだけでなく、建物単位でネット環境を必ず確認することをおすすめします。
📶地方移住前にネット回線を確認したい方へ
地方移住では、
「光回線が使えると思っていたのに使えなかった」
というケースがあります。
私自身も移住時に回線選びで苦労しました。
✓ 提供エリア確認可能
✓ 高速通信対応
✓ 在宅ワークにも対応
✓ 申し込み無料
まずは新居で利用可能か確認してみましょう。
初期費用の総額まとめ
| 初期費用の総額まとめ | |
|---|---|
| 項目 | 金額 |
| フェリー代 | 約42,000円 |
| 宅急便(3箱) | 約10,000円 |
| 礼金 | 約100,000円 |
| 家電一式 | 約80,000円 |
| 家具一式 | 約150,000円 |
| ポケットWi-Fi | 約5,000円 |
| 合計 | 約40〜50万円 |
このほかにも細かな生活用品や契約関連費用が発生したため、実際には40〜50万円ほどの出費になりました。
私の場合は貯金80万円から初期費用で約50万円近くが出ていき、移住直後の手元資金は30万円前後まで減りました。
貯金なしで移住できる?「貯金なしは厳しいけど、方法はある」
結論から言うと、貯金ゼロでの移住はおすすめしません。
ただ、意外と何とかなるのも現実です。
私の場合、貯金80万円に加えて銀行の多目的ローンで50万円を借りました。
さらに毎月収入があったため、移住直後の生活費は給与でまかなえていました。
お金がなくても移住を実現する方法は大きく2つあります。
1. 銀行ローンを活用する
私が実際に利用した方法です。
多目的ローンは使途が自由なので、引越し費用や初期費用にも利用できます。
ただし金利は高めなので、早期返済を前提に考えるのがおすすめです。
私の場合は、移住支援金が入ってくる見込みがあったのでローンを利用することにしました。
2. 移住支援金を活用する
移住支援金制度を利用すれば、まとまった資金を受け取れる可能性があります。

宮崎県は移住サポートに力を入れているため、支援金が手厚いです。
対象者の条件を満たしていれば、世帯での移住で100万円+子育て加算、単身者は条件に応じて30万円または60万円。
宮崎県移住支援金制度についてはこちらで最新情報をチェックしてください
ただし、支援金には注意点もあります。
移住支援金の注意点
宮崎県の移住支援金は、条件を満たせば単身で最大60万円、世帯で最大100万円を受け取れます。
ただし、いくつか注意点があります。

県によれば、移住支援金の申請については必ず「移住前」に確認して、とのこと。
申請の条件を満たせなければ、せっかくの支援金がもらえないので注意が必要です。
自治体によっては予算枠が設定されており、上限に達すると受付終了となります。
移住前に必ず最新情報を確認しましょう。
また、移住して3ヶ月以上経過してから市町村へ申請という流れなどになっています。
移住支援金は申請後すぐに振り込まれるわけではありません。

私の場合は2022年10月に移住し、2023年1月に宮崎市都市戦略課で移住支援金の申請を行いました。
そこから受給までさらに約2か月かかりました。
つまり、移住後4〜5か月は支援金なしで生活する必要があります。
このような事情もあり、私は移住時にローンを活用しました。
移住後の毎月の生活費|宮崎での家族暮らしのリアル
移住した頃は独身でしたが、宮崎で結婚し、家族ができました。
マイホームも建てて、私にとって宮崎生活は最高に幸せです。
とはいえ、どこで暮らしていてもお金の心配はあります。
現在の生活費がどのようなものかをまとめて公開します。
家賃・食費・ガソリン代の実額
現在(マイホーム購入後)の毎月の支出です。(私は家計の管理に疎いところがあるため、現実の金額から振れのある項目もあるかもしれません…)
| マイホーム購入後の毎月の支出 | |
|---|---|
| 項目 | 金額 |
| 住宅ローン | 約100,000円 |
| 食費 | 約50,000円 |
| ガソリン代 | 約20,000円 |
| 車のローン | 22,000円 |
| 保険 | 約20,000円 |
| 通信費 | 約15,000円 |
| 光熱費・水道代 | 約20,000円 |
| 合計 | 約300,000円 |
ここに子ども用品や保育料、娯楽やサブスク、医療費・雑費、税金なんかがかかってきます。
うちは奥さんと共働きなので、まあまあふつうに暮らせていますが、
出産による育休や新築・引っ越しなどが重なったので、時期的に資金面への不安を感じたことも何度かありました。
宮崎市の保育料は3〜5歳児クラスは原則無償ですが、0歳〜2歳児は保育料がかかります。
わが家でも毎月それなりの負担になっています。(※これは2026年現在の情報です。)
同じく宮崎県の都城市は市の独自施策として0歳から2歳児の保育料も第1子から完全無料化。
子育て支援が手厚いエリアは移住でも人気です。(参照:都城市「保育課だより」)
0歳から2歳児のいる家庭というのは、お母さんが働けなくなったり仕事復帰したばかりの時期や2人目がまたできやすい時期です。

宮崎市では0〜2歳児の保育料負担が残るため、子育て世帯にとっては家計への影響が大きいと感じています。
移住は単身か、パートナー(ワンちゃんや猫ちゃんなど)と二人か三人か、家族かで毎月の生活費の内容は変わってきますが、
共通して言えるのは「地方移住しても、お金は必要」だということです。
大阪時代の一人暮らしと比べてどう変わった?
移住前、私は大阪で実家暮らしをしていましたが、それ以前には大阪市内で一人暮らしをしていた経験もあります。
例えばマンションの賃貸を比較してみると、
青島のマンションは2LDKで55,000円(別で駐車場代3000円)でした。
一方、難波や心斎橋など大阪の中心地からわりかし近いエリアにある1K(6帖)のマンションで5万円くらいだった記憶があります。
ただ、大阪市では仕事も遊びも電車や自転車移動できるので、車はいりませんでした。

宮崎では車が必須。
ガソリン代・自動車県連の保険やローンを合わせると、月4〜5万円程度の追加コストが発生します。
ちなみに、大阪でも郊外のほうではみんな、車を利用しています。仕事も遊びも車が必須なのは宮崎と変わりません。
そのほか、よくイメージされる「地方は食費安そう」ですが、宮崎だからめちゃくちゃ安いという感じはありません。
ただ、お肉もお魚も野菜もおいしい気がします。
それに、そこらにやたらとスーパーがあります。
ここまでの話をまとめると、宮崎だからといって生活費は極端に安いわけではなく、かえって、「これは高いな」と感じるものも。
しかし、都会のように無駄に高いことはありません。
サーフィン移住のように目的をはっきり持っている方にとっては、生活の質も高まると思います。
結論|移住前にいくら貯金すればいい?最低ライン・安心ライン・理想ライン
私の経験から考えると、移住前の貯金額の目安は次のとおりです。
| ライン | 金額 | 状態 |
|---|---|---|
| 最低ライン | 100万円 | かなりギリギリ |
| 安心ライン | 200万円 | 精神的にも余裕あり |
| 理想ライン | 300万円以上 | 仕事探しや物件探しにも余裕が持てる |
現実的には、
最低100万円、できれば200万円
を用意してから移住することをおすすめします。
お金がなくても移住できる制度を使う
移住支援金以外にも、引っ越しのための負担を軽減できる制度があります。
- お試し移住制度
- 空き家バンク
- 地域おこし協力隊
これらを組み合わせれば、貯金が少なくても移住のスタートラインに立てます。
詳しくは宮崎県の移住情報サイト「あったか宮崎ひなた暮らし」を確認してみてください。

