地方移住を考えていると、
「田舎で子育てなんてかわいそうじゃない?」
「教育環境が悪そう」
「都会の方が子どもの将来のためになるのでは?」
といった声を見かけることがあります。
私自身も2022年に大阪から宮崎へ移住し、現在は1歳の子どもを育てています。

結論から言うと、私は田舎暮らしだから子どもがかわいそうだとは思っていません。
| 項目 | 私の答え |
|---|---|
| 田舎暮らしで子どもはかわいそう? | そうは思わない |
| 教育環境 | 都会が有利な面もある |
| 公園・自然環境 | 宮崎の方が恵まれていると感じる |
| 習い事 | 地域によっては少ない |
| 子育てのしやすさ | 満足している |
| 総合評価 | 移住して良かった |
もちろん、習い事や進学面では都会の方が有利な部分もあります。
しかし、公園の多さや子育て環境の良さ、のんびりとした雰囲気など、地方ならではの魅力もたくさんあります。
この記事では、実際に宮崎で子育てをしている私の経験と、元塾講師としての私の視点も交えながら、「田舎暮らしで子どもがかわいそう」と言われる理由について考えてみます。
田舎暮らしで子どもがかわいそうと言われる理由
インターネットやSNSを見ていると、「田舎暮らしは子どもがかわいそう」という意見を見かけることがあります。
実際にどのような理由でそう言われるのでしょうか。
教育環境が不安だと言われる
最もよく聞くのが教育環境に関する不安です。
都会には有名な進学校や学習塾、習い事教室が数多くあります。
一方で地方では選択肢が少なく、子どもの将来に不利なのではないかと考える人もいます。
特に中学受験や難関大学進学を重視する家庭ほど、この不安は大きいかもしれません。
習い事の選択肢が少ないと言われる
地方では習い事の数が少ないこともあります。
例えば都市部なら、
- 英会話
- プログラミング
- ダンス
- サッカー
- 水泳
- 学習塾
などを自転車や電車で通える範囲から選べることも珍しくありません。
しかし地方では、そもそも近くに教室がない場合があります。

私の住んでいる地域でも、子どもが習い事をするなら、
車での送迎が必要になるケースが多そうです。
進学先が限られると言われる
高校や大学への進学もよく挙げられる理由です。
地方では電車やバスの本数が少なく、通学に時間がかかることがあります。

大学進学を考えると県外へ出る選択肢も増えるでしょう。
こうした事情から、「子どもが不便な思いをするのではないか」と考える人もいます。
ただし、これはあくまで一般論です。
実際に地方で子育てをしてみると、都会にはないメリットもたくさんありました。
実際に宮崎で子育てして感じるメリット
私は2022年に大阪から宮崎へ移住しました。
子どもが生まれたのは移住後ですが、実際に子育てをしてみて感じるのは、
想像していた以上に子育てしやすい環境だということです。
もちろん、都会の方が便利な部分もあります。
しかし、子どもを育てるという視点で見ると、宮崎には宮崎の良さがあります。
移住については私のプロフィールページや「30代で地方移住を決めた理由」で詳しく書いています。
公園が多くて遊び場に困らない

遊具がたくさんあって子どもに人気
宮崎で特に良いと感じるのが、公園の多さです。
住宅地の中にある小さな公園から、休日に家族で遊びに行ける大きな公園まで選択肢があります。
私たち家族も休日になると公園へよく出かけますが、近い場所にいろんな遊び場があります。
- 青島周辺の公園
- 清武総合公園
- 木花運動公園
- みやざき臨海公園

青島周辺は海が近く、景色がとても良いのが魅力です。
子どもを遊ばせるだけでなく、大人も気分転換になります。
大阪に住んでいた頃も公園はありましたが、人が多かったり駐車場がなかったり、ちょっとお出かけしないと大きな公園に行けなかったりすることもありました。
その点、宮崎の大型公園は駐車場が整備されている場所が多く、小さな子どもを連れていても利用しやすいと感じています。
のびのびとした雰囲気がある
これは数字で説明できる話ではありませんが、宮崎で暮らしていて感じることがあります。
それは、全体的にのんびりとした雰囲気があることです。
大阪と比べると、街全体の空気感としては、宮崎の方がゆったりしているように感じます。
子育てをしていると、親の精神的な余裕も重要です。
時間に追われ続ける生活よりも、少し余裕を持って子どもと向き合える環境は大きなメリットだと思います。
子育て支援センターでつながりができた
妻が特に助かったと言っているのが、子育て支援センターです。
移住すると知り合いが少ないため、孤独を感じる人もいます。
しかし、子育て支援センターを利用したことで、妻はママ友を作ることができました。
地方移住では「地域になじめるか不安」という声もありますが、
子育て世帯の場合はこうした施設を通じて自然につながりができることがあります。
子どもだけでなく、親にとっても大切な場所だと感じています。
子どもの医療費負担が少ない
子どもが小さいうちは、病院へ行く機会も増えます。
我が家も何度か小児科のお世話になりました。

宮崎へ移住してから子どもが生まれたため大阪の場合との比較はできませんが、
医療費の負担がほとんどないのは助かっています。
実際に受診した際も無料。
もちろん病院選びは重要です。
我が家では妻が子どもの生まれる前からよさげな小児科を調べてくれました。
人気の病院は予約が取りづらいこともありますが、事前に調べておけば慌てずに対応できます。
子育て環境全体への満足度は高い
私は移住してから子育てを始めました。
そのため「大阪で子育てした場合」と直接比較することはできません。
それでも今のところ、宮崎で子育てしていて大きな不満はありません。
妻も子育てしやすいと感じています。
こうした経験から考えると、少なくとも私は「田舎だから子どもがかわいそう」とは思っていません。
宮崎で子育てして感じるデメリット
ここまで宮崎で子育てして感じるメリットを紹介してきました。
ただし、もちろん良いことばかりではありません。
実際に暮らしてみると、「これは都会の方が便利だな」と感じる部分もあります。
地方移住を検討している人は、メリットだけでなくデメリットも知った上で判断することが大切です。
習い事の選択肢は都会より少ない
私が最も感じるのは習い事の選択肢です。
子どもはまだ1歳なので習い事をしていませんが、今後のことを考えると少し気になる部分があります。
大阪に住んでいた頃は、街中を歩いているだけでも、
- 学習塾
- 英会話教室
- ダンス教室
- プログラミング教室
- スポーツクラブ
などをよく見かけました。
一方で、私の住んでいる地域では、自転車だけで通える範囲に習い事施設がたくさんあるわけではありません。

習い事を始める場合は、親が車で送り迎えをすることになる可能性が高いと思っています。
ただし、これは「習い事がない」という意味ではありません。
実際に宮崎市内にはさまざまな教室があります。
少し話題は異なりますが、
私の移住者仲間の中には、子どもをインターナショナル系の幼稚園へ通わせている人もいます。
その知人によると、都会と比べると学費がかなり抑えられているそうです。
都会ほど選択肢は多くないかもしれませんが、工夫次第で教育の選択肢が完全になくなるわけではないと感じています。
車がないと不便な場面が多い
宮崎で暮らしていると、車はほぼ必須です。
特に子育て世帯ではその傾向が強いと思います。
- 保育園・幼稚園・子ども園
- 公園や遊び場
- 病院や保健所
- 買い物
- 市役所
基本的には車で移動します。
都会であれば、
- 電車
- バス
- 自転車
だけでも生活できる地域があります。
しかし宮崎では公共交通機関が少ないため、車がない生活はかなり不便です。

免許を持たないママが宮崎に引っ越して子育てで不便しているという話を聞いたこともあります。
そのママは東京の都会っ子だったので運転免許を取らずにずっと生活してきたのですが、
あるとき、旦那さんの転勤でいきなり宮崎へ。
電車もバスも本数が少ないため、子どもを連れて行動するのが大変らしく、
行動範囲がどうしても限られてしまうと話していました。
今から免許を取ろうにも、子どもがいるので通えず、免許を取りに行くタイミングが難しいそうです。
こういう一面は地方移住を考える人が事前に理解しておくべきポイントだと思います。
高校や大学進学では不便さを感じるかもしれない
私の場合、子どもがまだ小さいため、進学については将来の話になります。
ただ、今の時点でも少し気になる部分ではあります。
繰り返しになりますが、宮崎は電車の本数が多い地域ではありません。
バスも都市部ほど充実しているわけではありません。
そのため、高校生になったときの通学や、大学進学後の選択肢については都会より不便な部分があると思います。

特に大学については、県外へ進学するケースも増えるでしょう。
実際、私の周りのパパたちから、大学受験で福岡や鹿児島、東京や大阪など県外を受けたという話をよく聞きました。
受験に向けての交通費や宿泊費だけでなく、県外の大学に受かれば、
その準備や毎月の家賃等の生活費などで実家から通うよりもお金の負担もかかります
進学の選択肢という面だけを見れば、東京や大阪などの大都市の方が有利というか、
精神的にも経済的にも、いろんな準備なども含めて負担が軽く済むケースが多いのは事実だと思います。
元教員・元塾講師として思う教育環境の本音
「田舎暮らしは子どもがかわいそう」
という意見の背景には、教育への不安があることが多いと思います。
私は教育系の大学を卒業し、大阪で塾講師として働いていました。(プロフィールでは詳しく触れていませんが、小学校の常勤講師として勤めていた経験もあります)
実際に多くの子どもたちと接してきましたが、
子どもの成長や学力は住む場所だけで決まるものではないと感じています。
その立場から言うと、田舎だから学力が低くなるとか、教育のレベルが低いとか、
都会よりも不利になるという考え方に対して、以下のようなことを思います。
| 私が思うこと |
|---|
| 憲法的に言って、 最低限の教育の機会はどこに住んでいても与えられている |
| どういう理由で移住するにしても、あるいは移住しなくても、 子どもがいつか教育環境や自分の育てられ方に不満がる可能性は大いにある |
| どこに住んでいても、勉強その他習い事において、 できる子もいれば、できない子もいる |
| どこに住んでいても、 何かをやろうとする子と、何もやろうとしない子がいる |
| 都会だから学力が高いわけではない。 むしろ、貧富の差や家庭環境や地域の治安等でいろいろ問題があり、 地域によっては教育環境がよくないことも |
| 都会的な充実した教育環境にいて、何もかも与えられたにも関わらず、 中途半端な人生になった劣等感もそれなりにリスクと言える |
| 環境は子どもの成長や将来において大切な要因ではあるが、 「環境は大切」以外にも、親が与えてやれることは無限にあるし、 それをろくにしてないくせに「環境、環境」とこだわる親もたくさんいる気がする |
もう一つ思うのは、親自身も子どもが大人になる頃の社会を正確には予測できないということです。
今はAIやDX化など、テック系によって時代ががらりと変わっています。
私が子どもの頃には存在しなかった仕事が今はたくさんありますし、
AIの普及によって働き方も大きく変わっています。
実際、私自身が地方移住できた大きな理由の一つがフルリモート勤務でした。

その影響は教育や、子どもたちの将来にも。
子どもが10年後、20年後に大人になったときの社会を想像できている親はどれくらいいますか?
今でさえ、学校で勉強ができるタイプでなくても、社会で成功して幸せになる人間がたくさんいる時代。
「都会の教育環境があるから安心」「田舎だから不利」と単純に言い切ることは難しいのではないでしょうか。
親のなかには結構、そういうパラダイムシフトが起きていることを理解せず、前時代的な価値観で「田舎は…」と語ってしまう方も少なくありません。
このままデジタルが加速していくと、田舎が、都会が、という二項対立的な価値観も、
今後なくなってしまうような時代が訪れるかもしれません。
とにかく、私的には、
多くの親は、教育環境なんてことにあんまり気にせず、
自分たちが与えられる分だけ、自分たちが与えられるものを丁寧に優しく与えることに
フォーカスすればいいんじゃないか
と思っています。
まとめ | 宮崎で子育てしている私の結論
ここまで、実際に宮崎で子育てをして感じたメリットとデメリットを紹介してきました。
改めて結論を言うと、私は田舎暮らしで子どもがかわいそうだとは思っていません
もし今、
「地方移住したいけど、子どもがかわいそうかもしれない」
と悩んでいる人がいるなら、私は一度現地を見てみることをおすすめします。
インターネットだけを見ていると、
- 田舎は不便
- 教育環境が悪い
- 子どもがかわいそう
といった意見ばかり目に入ることがあります。
しかし、実際に暮らしてみると印象は大きく変わるかもしれません。

少なくとも私は、大阪から宮崎へ移住して後悔していません。
そして今のところ、子どもがかわいそうだと思ったこともありません。
地方には地方の良さがあります。
子どもがかわいそうかどうかは住む場所だけで決まるものではなく、
家族が日々、どのようにして暮らすのかによって大きく変わるのではないかと思います。
地方移住を考える際は教育環境だけでなく、
生活費や移住資金についても考える必要があります。
実際に私が大阪から宮崎へ移住した際にかかった費用については、
「地方移住に必要な貯金はいくら?」
で詳しくまとめています。


