畑付きの一軒家は、購入しなくても賃貸で借りられます。
田舎の空き家バンクや地域の不動産会社では、広い庭で家庭菜園ができる一戸建てや、畑・農地が付いた空き家が募集されることがあります。
ただし、庭の一部を畑として使う住宅と、登記上の農地が付いた住宅は同じではありません。農地を借りて耕作する場合は、農地法に基づく手続きが必要になります。
家庭菜園を楽しみたいだけなら、最初から農地付き物件に限定せず、庭付き一軒家まで含めて探す方が物件を見つけやすくなります。
知りたい項目から確認してください。
| 知りたいこと | 結論 |
|---|---|
| 畑付き一軒家を借りる | 庭・家庭菜園・農地付きの賃貸物件がある |
| 家庭菜園と農地の違い | 住宅敷地の庭と農地では土地の扱いが異なる |
| 畑付き物件の探し方 | 空き家バンク・不動産会社・自治体サイトを確認する |
| 農地付き空き家を借りる | 農地部分は農業委員会への確認と手続きが必要になる |
| 畑の確認ポイント | 広さ・水・日当たり・土・管理負担を確認する |
| 家賃以外の費用 | 草刈り・農具・水・資材などにも費用がかかる |
| 農地付き物件の注意点 | 使わない土地まで抱えると管理負担が大きくなる |
| 家庭菜園向けの探し方 | 農地付きに限定せず庭付き一軒家まで広げる |
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畑付き一軒家は賃貸で借りられる
田舎では、畑や家庭菜園スペースが付いた一軒家が賃貸に出されることがあります。
物件によって畑の形はさまざまです。
- 庭の一部で家庭菜園ができる住宅
- 住宅の横に小さな畑がある一軒家
- 古民家と畑を一緒に借りられる物件
- 空き家に農地が付属している物件
- 広い庭を畑として利用できる住宅
小さな家庭菜園が目的なら、「農地付き空き家」だけを探す必要はありません。
「庭付き」「家庭菜園可」「菜園スペースあり」「畑利用可」まで条件を広げると候補が増えます。
田舎の一軒家全般の探し方は「田舎の一軒家は賃貸で借りられる|空き家・古民家・畑付き物件の探し方」でも解説しています。
家庭菜園付き住宅と農地付き空き家では土地の扱いが異なる
畑付き物件を探すときに、最初に確認したいのがその土地が住宅敷地内の庭なのか、農地なのかという点です。
住宅敷地内の庭なら家庭菜園を始めやすい
住宅敷地内の庭を家庭菜園として利用する場合は、一般的な戸建て賃貸の延長で検討しやすくなります。
トマト、ナス、キュウリ、ハーブなどを自宅で育てたい程度なら、広い農地がなくても十分楽しめます。
ただし賃貸住宅なので、庭を掘り起こしてよいか、畝を作ってよいか、樹木を植えてよいかなどは貸主へ確認しておきましょう。
登記上の農地を借りる場合は通常の庭とは扱いが違う
一方、物件に付属している土地が田や畑などの農地である場合は、住宅の庭と同じ感覚で自由に借りられるとは限りません。
農地を売買・貸借する場合は、法律に基づく手続きが必要です。
物件情報に「畑付き」と書かれているだけで判断せず、土地の地目や実際に利用できる範囲を担当者へ確認してください。
畑付き一軒家は空き家バンク・不動産会社・自治体サイトから探せる
畑付き一軒家は一般的な賃貸住宅より数が少ないため、1つのサイトだけではなく複数の方法を併用して探します。
自治体の空き家バンクでは畑付き物件が見つかることがある
まず確認したいのが、住みたい市区町村の空き家バンクです。
検索するときは、次のような組み合わせで探します。
- ○○市 空き家バンク 畑付き
- ○○県 畑付き 一軒家 賃貸
- ○○市 家庭菜園付き物件
- ○○県 農地付き空き家
- ○○市 古民家 畑付き
空き家バンクそのものの使い方は「空き家バンクでは賃貸・購入の空き家を探せる|全国版の使い方と注意点」で詳しく解説しています。
不動産サイトでは「家庭菜園可」「庭付き」まで広げて探す
一般的な不動産サイトでは、「畑付き」という条件が検索項目に用意されていないことがあります。
その場合は、次のような言葉でも探してください。
- 庭付き 一戸建て 賃貸
- 家庭菜園可 賃貸
- 貸家 庭付き
- 古民家 賃貸
- 戸建て 賃貸 庭あり
気になる住宅を見つけたら、不動産会社へ「庭で家庭菜園をしたい」と伝え、どこまで利用できるか確認しましょう。
地域名を入れると畑付き物件を絞り込みやすい
住みたい地域がある程度決まっているなら、地域名を加えて探した方が具体的な物件情報を見つけやすくなります。
たとえば「長野 畑付き 賃貸」「山梨 家庭菜園付き物件」「宮崎 畑付き 一軒家」のように検索すると、地域の不動産会社や自治体の情報へたどり着きやすくなります。
「畑付き」で見つからない場合は、「庭付き」「家庭菜園可」「古民家」「農地付き」まで検索語を広げてください。
農地付き空き家は住宅だけを借りる場合より手続きの確認が必要になる
農地を売買・貸借する場合は、法律に基づく手続きが必要です。
農地法に基づいて農地を売買・貸借する場合は、原則として当事者が農業委員会へ申請し、許可を受ける方法などがあります。
そのため、農地付き空き家を見つけても、住宅と同じ賃貸契約だけで農地まで自由に利用できるとは限りません。
小さな農地でも自由に借りられるとは限らない
以前は農地を取得するときに一定以上の面積を求める下限面積要件がありましたが、この要件は2023年4月に廃止されています。
ただし、下限面積要件がなくなったことと、農地を自由に取得・貸借できることは別です。
農地を適切に利用することや、周辺の農地利用に支障を及ぼさないことなど、農地の権利取得に関する要件は残っています。
実際に農地を利用したい場合は、契約前に物件所在地の自治体や農業委員会へ確認してください。
住宅と農地を別々に扱う場合もある
空き家と畑がセットで紹介されていても、住宅の賃貸借と農地の利用を同じ契約だけで完結できるとは限りません。
住宅は通常の賃貸契約を結び、農地については別途必要な手続きを行うケースもあります。
物件ページの「農地付き」「畑付き」という表現だけで判断せず、住宅と土地それぞれの契約方法を確認しましょう。
畑付き物件は広さ・水・日当たり・土・管理負担を契約前に確認する
畑が付いているというだけで、家庭菜園に使いやすいとは限りません。
広すぎる畑は草刈りだけでも大きな負担になる
初めて家庭菜園をする場合、広い畑は魅力的に見えますが、管理する面積も増えます。
野菜を植えていない場所でも雑草は伸びるため、春から秋にかけて定期的な草刈りや除草が必要になります。
「どれだけ広いか」ではなく「自分が継続して管理できる広さか」で判断しましょう。
畑の近くで水を使えるか確認する
野菜づくりには水が必要です。
屋外水栓が近くにあるのか、井戸水などを利用できるのか、住宅から水を運ぶ必要があるのかで作業量が大きく変わります。
夏場に頻繁な水やりが必要になることも考えて確認してください。
日当たりが悪い畑では育てられる野菜が限られる
家や山、樹木の影になる場所では、日中でも十分に日が当たらないことがあります。
家庭菜園を目的に借りるなら、内見時に畑の位置と日当たりも確認しておきましょう。
長く使われていない畑はすぐ耕作できないことがある
長期間使われていない土地では、雑草が生い茂っていたり、土が固くなっていたりする場合があります。
写真では平らな畑に見えても、最初の草刈りや土づくりに時間がかかることがあります。
シカやイノシシが出る地域では獣害対策も必要になる
山間部などでは、シカ、イノシシ、サルなどによる農作物への被害が発生する地域があります。
周辺の畑に電気柵や防護ネットが設置されている場合は、どのような動物が出るのか貸主や地域の人へ確認しておきましょう。
畑付き一軒家は家賃以外に草刈り・農具・水・資材の費用もかかる
畑付き住宅を借りる場合は、住宅の家賃だけでなく畑を維持するための費用も考えておきましょう。
| 必要になるもの | 主な内容 |
|---|---|
| 草刈り用品 | 鎌・草刈機・替刃・燃料など |
| 農具 | 鍬・スコップ・レーキ・一輪車など |
| 水 | 水道代・ホース・散水用品など |
| 土づくり | 肥料・堆肥・石灰など |
| 栽培用品 | 種・苗・支柱・ネットなど |
| 獣害対策 | 柵・ネットなどが必要になる場合がある |
小さな家庭菜園なら大きな負担になりにくいですが、畑が広くなるほど必要な道具や管理時間も増えます。
格安家賃だけで判断せず、「住宅と畑を維持するための費用と時間」で考えることが大切です。
農地付き空き家は使わない畑まで抱えると管理負担が大きくなる
農地付き空き家は、家庭菜園や田舎暮らしをしたい人には魅力があります。
一方で、畑が広いほどお得とは限りません。
- 耕作しない場所にも雑草が生える
- 草刈りする範囲が広くなる
- 農具を保管する場所が必要になる
- 害虫・獣害対策が必要になることがある
- 農地の利用に手続きが必要になる
- 退去するときの土地の状態を確認する必要がある
特に初めて田舎暮らしをする場合は、広い農地付き住宅よりも、小さな家庭菜園スペースがある一軒家の方が管理しやすいことがあります。
畑付き物件は「使える土地の広さ」ではなく「自分が使い続けられる土地の広さ」で選びましょう。
家庭菜園が目的なら農地付きに限定せず庭付き一軒家まで探す
自宅で少し野菜を育てながら暮らしたいのであれば、大きな農地は必要ありません。
広い庭がある住宅なら、その一部を家庭菜園として利用できることがあります。
物件数を増やすためにも、次の順番で探すとよいでしょう。
- 庭付き一戸建てを探す
- 家庭菜園可の物件を探す
- 畑付き賃貸を探す
- 本格的に耕作したい場合は農地付き空き家まで探す
田舎の一軒家を広く探す場合は「田舎の一軒家は賃貸で借りられる|空き家・古民家・畑付き物件の探し方」も参考にしてください。
まとめ|畑付き一軒家は賃貸できるが家庭菜園と農地を分けて探す
田舎では、畑や家庭菜園スペースが付いた一軒家を賃貸で借りられます。
空き家バンク、地域の不動産会社、自治体サイトを確認し、「畑付き」だけでなく「庭付き」「家庭菜園可」「古民家」などでも探すと候補を増やせます。
ただし、住宅敷地内の庭と農地では土地の扱いが異なります。農地を売買・貸借する場合は法律に基づく手続きが必要なため、契約前に農業委員会などへ確認してください。
初めて家庭菜園をするなら、大きな農地よりも、自分で管理できる広さの庭や小さな畑が付いた一軒家から探す方が現実的です。

